採用効率が上がる動画活用。

「社内に一人、コンテンツマーケ担当者」の時代。

埼玉県川越市にある住宅基礎工事・外構工事会社、「有限会社白石土建」。住宅建築の中でも最も重要と言える基礎工事を手掛け、業界では珍しく大勢の職人を擁する知る人ぞ知る建設会社です。

動画の窓口では人材採用のための動画コンテンツ、格闘技RIZINの会場で放映するスポンサーCM用動画の制作に携わらせていただきました。

白石土建様では、自社の業務内容は「決して楽な仕事ではない」と言います。大切なのは綺麗な施工で現場を納品すること。様々な業種の中でも特に採用難と言われる建設業界で、どの様に動画というツールが効果を発揮しているのか。
常務取締役 水野様にお話を伺いました。

■通常の求人媒体だけではもう人は集まらない

(水野氏)動画活用にトライしたのは、年々嵩む採用へのコストとそれに反比例する求人媒体のパフォーマンスを目の当たりにしたときです。

年間に何百万円という求人媒体への広告費を掛けても、全く思うように人が集まりませんでした。周囲にはどんどん人を採用して会社を拡大している建設会社もあり、やはり同年代の経営者たちは動画を上手く使っているな、というのは感じていました。

そんな時、建設業のマーケティングで一際注目を集めるコンクリート圧送業を営む知人に「動画活用について」聞いてみたところ、彼の会社の紹介動画を手掛けたという鶴田さんを紹介してもらったのです。

■動画を介した求人応募までのユーザー動線

(水野氏)会社紹介の動画をホームページに掲載してから、応募者の会社への理解が以前より深まったというのは顕著に効果を感じたことですね。それまでの面接では、給料の金額だけを見て、会社や業務内容を何も調べずに来る人が結構多かったように思います。やはり採用したいターゲットの年齢層を考えると、文字情報よりも動画のほうが効果的。動画を入り口として会社のかっこよさをアピールし、そこで興味を持った人がさらに募集要項も一通り読んでくれているのかもしれません。

制作時にも、かっこよさを伝えることにはこだわりました。建設業界は昔から3Kと言われ、決してお洒落な仕事ではありません。でも、汗を流し作業している職人の姿はいつの時代もカッコいいものです。

誤解してはいけないのでは、我々はブランディング活動や映像で建設業の3Kを払拭したいなどとは一切考えていません。むしろ面接では「仕事は大変だよ?」と伝えているくらい。後で「こんなつもりじゃなかった」というのが一番お互い時間を無駄にしてしまうと思いますので。しかし結局、応募者本人が当社の仕事に対してどう感じ取るか、働いてみようと一歩を踏み出すかは、会って話をしてみるまでわからないんですよね。

そういう意味では、最初のインパクトを植え付ける興味付けの為の会社紹介動画と、社員のインタビューや事業内容を収めた動画、この2つの映像によってお金だけに限らない”会社への興味”という入り口を作れたと感じています。

(鶴田)白石土建さんの動画は、載せているYoutubeでもはっきりと成果が表れています。

制作した会社紹介の動画を75%の人が最後まで見ているというデータが出ています。これは他の動画と比較して非常に高い数値です。

更にその中の8割が、2本目の社員インタビュー動画にも見に来てくれている。求人媒体からホームページ、ホームページからYoutubeへ、そしてまた求人媒体に戻って問い合わせる、というユーザー動線が非常に円滑に機能している例です。仕事内容を理解して面接に望む応募者が増えた、という理由がこの数字から見て取れます。

■一度撮影した動画素材を、別の映像にも再活用できる手軽さ

(池上)つい先日作らせていただいたのは、格闘技RIZINの大会でスポンサーとして流すCMでしたね。30秒という決まった時間で、また会社紹介とは異なる「迫力ある映像」が必要だと。

納品まで時間がなかったというのもありますが、私たちの持つ”クリエイターの感覚”に全てお任せいただいたことには本当に感謝しています。私たちなりに、どんな音楽や演出効果が会場にマッチするだろうと色んなパターンを模索しました。これまで撮りためた素材からシーンを切り取って、ご相談いただいてから5日後にはラフの第一弾をお送りできました。

(水野氏)池上さんは、急な依頼でも言えばなんとかしてくれるので安心して頼れます。それも当社のことをよく理解してくれているので期待通りの物を提供してくれる。これまで撮り溜めた映像素材があるのでいかようにでも編集し全く異なるものに仕上げてくれます。良い担当者が会社に一人付いてくれていれば、1伝えるだけで10以上の物が返ってくる。今後、どんな会社でも池上さんや動画の窓口の様な存在は重宝されるでしょうね。

我々のいる建設業界というのはまだまだ古い文化も残っていて、変わっていくべき業界的な構造も簡単には変わらないです。でもこうして時代についていこうとする会社も中には存在します。

池上さんにはそのためのツールをこれからもどんどん提案して欲しいですね!

■知名度を上げるため、さらなる動画活用へ

(水野氏)最近では事業を拡大し、手掛ける建築物の種類も広がってきています。これまでは木造の戸建住宅が多かったのですが、今はマンションの施工も始めています。

今後営業活動に注力していくフェーズではぜひまた違う動画を一緒に作りたいと考えています。BtoBの、企業向けの紹介動画なんかも考えています。

良くも悪くも知名度が上がると近隣の方からも注目されるようになる。万が一何か問題が起きれば「あの会社だ」とすぐに広まるでしょう。動画とは、単純にマーケティングに利用するだけではなく、そういった状況で社員の襟を正すためにも効果があるのではないかと感じています。ゆくゆくは施工品質と若さ溢れる対応力で、関東一円で名を馳せる存在になっていこうと考えていますので、今後も動画の窓口のサービスには期待しています。

有限会社白石土建

http://www.shiraishi-doken.co.jp/